イルのみちびき

イルのみちびき4話〜オークールソー村で起こった事〜

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イルのみちびき3話〜オークールソー村〜▽前の話(2話)はこちらから https://matatabilog.jp/il-guidance-2/ イルは町を...

 

<オークールソー村について…>

オークールソー村は大国リニツィオルーチェ王国の近隣に位置しており、”リニツィオルーチェ王国で生活できなくなった人たちが移り住み出来上がった村”である。

しかし、それは何十年も昔の話で、現在では移り住んでくると言うことは滅多いないなかったそう。

そんな、オークールソー村は小さいながらも、約50人が生活していた活気ある村だった。

必要なものは各々が自給自足で、足りないものは助け合い補っていた。

その様子は、リニツィオルーチェ王国もそれを知っており、時々村の様子を見にきていた。

 

17歳ほどの青年は村で何があったのかをゆっくりと話し始めた…。

<オークールソー村>

イルが村にくるちょうど2週間前のこと。

定期的に来るリニツィオルーチェ王国の人間が現れた。しかし、いつも来る”使い”ではなく、この日はリニツィオルーチェ王国の王国軍に所属しているものと思われる人間が5人ほどきた。

そのうちの1人は見るからに位の高そうなヒゲを生やした20代後半くらいの男だった。

そして、その位の高そうな男が村人に向けて言う。

ファスティム(位の高そうな男)ー「我が名は”ファスティム”。国(リニツィオルーチェ王国)の決定によりこの村の住民を皆殺しにしろとの命令を受けた。よって、今からお前らを殺してまわる。今日はお前らの命日だ。」

その言葉に村人は驚く。ファスティムの部下と思われる4人の軍人たちはいつでも切りかかれるような戦闘態勢に入っている。

ファスティムー「お前ら、やれ。」

そういうと、ファスティムの部下たちは一斉に村人に切りかかった。

村人は逃げ惑う。

村人Aー「なんで…。なんでこんなことに……。」

 

一方、17歳ほどの青年”ビル”は村から少し離れたところで剣術の修行をしていた。

ビル(17歳ほどの青年)ー「全然ダメだ。もっともっと修行をしないと。」

ビルにはいつかこの村から出てリニツィオルーチェ王国の王国軍に入り、王国軍を引っ張る大将になるという夢があった。

その夢を叶えるためにひたすらに剣術の練習に明け暮れていた。

 

剣術の修行をはじめて数時間、ヘトヘトになったビルは村に帰ってきた。村に到着する前、何かいつもと違う雰囲気を感じ取った。

恐る恐る村へ行ってみると、そこには横たわる村人たちの姿が。村のあちこちに目を向けるが、立っている人は誰一人としていない。それどころか村は荒れ果て、無残な状態に。

ビルー「どうなってんだ…。」

続けてありったけの大声で叫ぶ。

ビルー「だれか!誰か生きてないか!!!」

その声を聞いて、かすかに生きのあった村人が少しだけ動く。それを見逃さなかったビルがその男の近くまで駆け寄る。

ビルー「おじちゃん、大丈夫か!?なにがあった?」

瀕死の男が言う。

瀕死の男ー「…ビルか。ついさっき、この村にリニツィオルーチェ王国の軍の人間が攻めてきた。…そいつらが村人を皆殺しにしていったんだ…。」

男は前から切り刻まれており、かなり重症だった。手当てをしても治らない。男は続けて話す。

瀕死の男ー「この村で生きているのはお前とユウだけだ…。ユウを探し、お前たちだけでも生きてくれ…。」

そう言った後、男は生き絶えた。生き絶えた男をそっと下ろして言う。

ビルー「くそっ…。なんでこんなことに…。」

その後、ビルは他に生存者がいないか村中を走り回った。しかし、誰一人として生きてはいなかった。

 

気持ちの整理をつけ、ビルは村人全員の墓を作り埋葬した。それはイルが来る2日前まで続いた。

ビルー「みんな、ごめん。俺だけ生き残ってしまって…。本当に…。(泣いている)」

遺体の中にはビルの親友である”ユウ”の姿がなかった。

ー回想終わり。

 

ビルが知っていることを全てイルに話した。その後、ビルが言う。

ビルー「…。俺は村から出てたから詳しいことはわからない。だが、近隣国のリニツィオルーチェ王国が攻めてきたことだけは直接聞いたからわかった。王国軍を目指して頑張ってきたけど、今は心底恨んでるよ。」

ビルが続けて言う。

ビルー「お前が来る少し前までみんなの墓を作っていた。作り終わりこの村を出ようとした時にお前がきた。もしかしたらリニツィオルーチェ王国の人間が生存者を確認しにきたんじゃないかって思ったんだ。だからお前を襲ったんだ。」

ビルの話を聞いて、イルが真剣な顔つきで言う。

イルー「そんなことがあったのか…。思い出させてしまってすまない。」

ビルが言う。

ビルー「別にいいんだ。みんながまた帰ってくるならそれ以上のことはないけど、そんなことはないってわかってるんだ。立ち直ってるよ。」

ビルは続けて言う。

ビルー「それに、俺にはまだ希望がある。それは、親友の”ユウ”が生きているかもしれないってことだ!墓を作った時にユウの遺体だけなかった。まだ生きてるかもしれない…!」

ビルの話を聞いてイルが言う。

イルー「その”ユウ”という人間とお前がこの村の生き残りってわけね。探しにいくのか?」

イルの質問にビルが答える。

ビルー「ああ、当然だ!ユウにあってどうしたいかを二人で決める!復讐を望むならその時は…。」

ビルの言葉に対してイルが言う。

イルー「復讐って、たった5人この村を壊滅させられる力があったんだろう?お前に何ができるんだよ!」

イルの言葉に対してビルが言う。

ビルー「ユウは俺よりも強いんだ!そして俺も強い。それにお前にもらった力もあるしな。復讐をするならこの身が亡ぼうともみんなの無念を晴らすさ!」

ビルの言葉を聞いてイルが言う。

イルー「いくら強いっていったってそれは得策ではないと思う。俺が分け与えた力も微々たるものだしね。」

イルが続けて言う。

イルー「それに、この村の人たちは唯一生き残ったお前たちが自分たちのために王国に復讐することを望んでいると思うか?」

イルの言葉を聞いてビルは黙り込んでしまった。さらにイルが言う。

イルー「そこで一つ提案。しばらく俺と一緒に行動しないか?お前はユウってやつを探すために、俺は仲間を探し大きな王国を作るために。いい提案だと思うんだけど。」

イルー「まあ、このまま放っておいたらユウと復讐に向かうかもしれないんだろー?それは阻止したいからね!」

黙り込んでいたビルが口をひらいた。

ビルー「…わかった。ひとまず1人より2人で行動した方が効率がいいしな。その提案に乗った!」

ビルはイルの提案に乗った。その言葉を聞いたイルがビルに言う。

イルー「よし!それなら自己紹介だ!俺はイル、よろしくな!」

ビルもすかさず言う。

ビルー「俺はビル!今日からよろしくな、イル!」

ビルがイルの仲間になった。

 

イルー「仲間になったのはいいんだが、いつまで俺を縛ってるんだ?」

ビルー「あぁ、すまない。汗」

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