イルのみちびき

イルのみちびき26話〜黒装束の再襲来〜

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イルとレーラがティアと出会い、行動を共にすることが決まった頃、ビルとライデンは街を歩いていた…。

 

<ビル・ライデン>

落ち込んでいるビルにライデンが言う。

ライデンー「ビル、今は一旦イルの事を忘れてこの街を散策しようぜ?俺たちは特にやることもないんだしさ。」

ライデンの言葉にムスッとしながらもビルは小さく頷く。ライデンが続ける。

ライデンー「そうと決まれば…。」

そう言うと、ライデンは街を見回しながら小走りになった。その姿をみて、ビルは慌ててライデンを追う。

ビルー「ちょ、ちょっと、待ってくれよー!!」

しばらく街を散策して何かを見つけたようにライデンが立ち止まって言う。

ライデンー「あったあった…!」

立ち止まったライデンを見て、ビルが言う。

ビルー「ライデン、さっきから何を探して…。」

そう言いながらビルはライデンの視線の先を見た。そこにあったのは”武器屋”だった。

ライデンが言う。

ライデンー「イルと散々旅をしてきたが、お前はずっと同じ武器を使っていただろう?防具に関しては全くつけてないし…。この街に着いたら連れてきてやろうと思っていたんだよ。」

ライデンの言葉を聞きながら武器屋の看板を眺め、嬉しそうな表情を浮かべる。

そんなビルの様子を見て笑みを浮かべながらライデンが続ける。

ライデンー「…外で看板を眺めていても始まらない!早速入ってみようぜ!!」

ライデンの呼びかけにビルが答える。

ビルー「…おう!」

 

武器屋の中には様々な種類の武器や防具が並んでいた。一般的なものもあれば、デフェロン王国の技術が詰まったものまで…。

ビルが言う。

ビルー「うっわぁー!!かっちょいー武器に…かっちょいー防具…。すっげぇー…!」

ビルはお店に入るやいなや、武器や防具を物色し始めた。その様子を見て、お店の店主は言う。

店主ー「おい、若いの。買わねーならそんなに触るんじゃねーぇよ。欲しいやつだけじっくり見てくれ。」

店主の言葉に、興奮気味だったビルが反省したように言う。

ビルー「…お、おう、おっちゃんすまねー。こういう店来るの始めただからよ。ちょっと興奮しちまって…。」

ビルの言葉に店主はビルを下から上まで見た後に言う。

店主ー「…そのようだな。…俺もわけー時は武器屋に入る度に興奮したもんだ。あんまり触り過ぎるのはよくねーが、じっくり見たり、試してみる分にはどんだけ時間使っても問題ねー。ゆっくりしていきなっ!」

店主はそう言いながらビルにグッドポーズをして見せた。その様子を見て、ビルは再び喜びを沸き立たせた。

ビルー「あぁ、ありがとう、おっちゃん!そうさせてもらうぜ!」

そこから武器屋で一通り見た後、ビルはライデンに聞く。

ビルー「なぁ、ライデン。武器を選ぶ時って何を見て選んだらいいんだ?」

ビルの質問にライデンが答える。

ライデンー「…んー、そうだな…。俺が武器を選ぶ時は使いやすさ重視で選ぶことが多いな。自分の思った通りに剣を動かせられるか、切れ味はいいか…というようにな。まぁ、自分の相棒になるもんだから、こいつなら俺の力を引き出し、こいつの力を引き出してやれる!ってところを考えて武器を選んでやるのがいいんじゃねーか」

ライデンの答えに真剣な顔をしてビルがお礼を言う。

ビルー「…なるほどな…。ライデン、ありがとう!」

ビルの真剣な姿にライデンも嬉しそうだった。そんなライデンに店主が聞く。

店主ー「…さっきからずっと気になっていたんだが、にーちゃんの持ってる剣。そりゃー伝説の武器職人”ガリウス”が作った剣じゃねーか?」

店主の質問にライデンが答える。

ライデンー「…あぁ、よくわかったな。こいつはガリウスが作った”テリアム”という剣だ。王国の軍大将をしていた頃、当時の戦を制した時にその活躍を見込まれ国王からいただいたものだ。」

ライデンの言葉に、ライデンの持っている剣がとりあえずすごい剣なんだと言う事を知るビル。そんなライデンの言葉を聞き店主が言う。

店主ー「テリアムか…かっこいい名前だな!…にーちゃん、それ大切にすんだぜ。」

店主の言葉にライデンが頷く。

ライデンー「おう!ありがとな!」

その後、ライデンはデフェロン王国製の武器を持ち店主に聞く。

ライデンー「一つ聞いてもいいか?」

店主が言う。

店主ー「あぁ、なんでも聞いてくれ!」

店主の了承を経てライデンが質問をする。

ライデンー「デフェロン王国で製造されている武器はこいつみたいに特有の技術を用いて作られているみたいだが、どういったことができるんだ?」

ライデンの質問に店主が答える。

店主ー「デフェロン王国で作られる特殊な武器は”ララシーウォス”と呼ばれててな。このララシーウォスは様々な能力を持って作られた武器なんだ。炎をまとったり、風を生んだり、水を出したり…とな。ちょうどにーちゃんが持っているのは雷が出る小刀だな!」

そして、少々の沈黙の後、店主は真剣な顔をして続ける。

店主ー「…こう言った武器は今でこそ俺たちのところまで降りてきているが、本来は国家機密として製造されていた代物だ。そんな武器たちが俺たちのところに降りてきてるってことは、今、この国ではもっとやばい武器が作られているかもしれなねー。一振りで大地を動かしたり、大きな竜巻を起こしたり…。…まぁ、あくまで噂話だがな。」

店主の言葉に真剣な顔でライデンが言う。

ライデンー「…なるほど。それは貴重な話が聞けた、ありがとう。」

店主が答える。

店主ー「あぁ、いいってことよ!」

その時、近くで爆発音が聞こえた。住民の叫び声も聞こえる。店主・ライデン・ビルはその音に反応し、店の外へ出る。

店主が言う。

店主ー「何事だ!?」

そして、一同が上を見上げた。そこにいたのはイルたちを襲った黒装束の集団だった。ビルが言う。

ビルー「黒装束…!昨日イルたちが襲われたって言ってたやつらか!」

ビルの言葉にライデンが言う。

ライデンー「あぁ、そのようだな。」

二人はすぐさま戦闘態勢に入る。その様子を見て、黒装束の集団も二人に意識を向けた。

黒装束の一人が手を前に向ける。すると手の平から炎をまとった火の玉が生まれた。そして、その球がビルたちの方にめがけて飛んでくる。

ビルが言う。

ビルー「避けろー!」

ビルと同様にライデンもすぐに反応する。ビルの言葉を受けて店主も遅れて反応する。店主が言う。

店主ー「あっぶねぇー…なんだ、新手か!?」

店主の言葉にビルが言う。

ビルー「あぁ、そうみたいだ!こいつらは俺たちで相手するからおっちゃんは店の中に入っていてくれ!」

ビルの言葉に店主が言い返す。

店主ー「相手をするって言ったって、相手は飛んでるし、変な術まで使ってきやがる。あぶねーからにーちゃんたちも隠れたほうがいい!」

店主の言葉にビルが言う。

ビルー「俺たちはつえーから大丈夫だ!気になるなら、お店に入って窓から見てな!…あ、でもあんまり乗り出したダメだぞ、危ないからな!」

ビルの言葉を聞いて少し考えたが、お店の中に入ることにした店主。

店主ー「…わかった。だけど危ないと思ったらすぐに逃げるんだぞ!」

店主の優しさにうっすら笑みを浮かべ、返事をするビル。

ビルー「…おうよ!」

店主との会話が終わり、意識を黒装束の集団に集中させる。

ビルー「ざっと数えて5人か…。一人は火の玉を出すことがわかったけど、他の奴らはどんな技を出すのかわからなぇ、ライデン、気ぃ抜くなよ!」

ビルの言葉にライデンが言う。

ライデンー「誰に言ってる!お前こそ気をぬくんじゃねーぞ、ビル!」

その会話の後、ビルは浮遊術と超スピードを使ってものすごい速さで黒装束のに近づき剣で斬りかかる。

突如として現れ、街を襲撃し始めた黒装束の集団。そこに偶然居合わせたのはビルとライデンだった。街への襲撃を止めるため、ビルとライデンは黒装束に立ち向かうのであった。

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