イルのみちびき

イルのみちびき20話〜レテラスと女神ルアンの過去〜

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レテラスはゆっくりと話し始めた…。

レテラスが誕生したのは今から500年も前のこと。女神”カルア”が娘”ルアン”の遊び相手となるようにレテラスを誕生させたのだ。

レテラスの主君であるルアンは母カルアと同じく心優しく、また勇ましい女神であった。そんなルアンのことをレテラスは誇りに思っていた。

レテラスが誕生してからはルアンと片時も離れることなく常に行動を共にしていた。まさに一心同体の存在。

幸せな毎日を過ごしていたが、天界では少しずつ異変が起き始めていた。そして、その異変は”神殺しの事件”をきっかけに天界中に響渡る。

“神フォルテが殺された…と。”

殺されたフォルテは天界でもトップクラスで強い神。その神が殺されたことで天界中は大騒ぎ。

強者フォルテを倒せる神は天界でも限られていたため、殺した神を絞り出すのは簡単であった。しかし、天界の上位神はなぜか神を捕まえ、裁くことはなかった。

その対応に天界中が困惑した。そこで立ち上がったのが、ルアンの母カルアだ。

カルアとフォルテは天界でも有名なほどに親交があり、立ち上がるのは必然と言えた。カルアはすぐに他の神々の著名を集め、フォルテを殺した神を捕らえるように上位神へと訴えかけた。

しかし、その訴えはもみ消され、カルアの主張が叶うことはなかった。その後、カルアは何者かによって殺されてしまった。

その手はルアンにまで及ぼうとしていたが、その時に手を差し伸べたのがイルの父”テオス”だ。テオスは言った。

テオスー「カルアの仇は私が必ず取る。ルアン、悔しいだろうが今は身を隠せ。」

そう言うと、ルアンはレテラスと共に人間界へと送り込まれた。それが300年前のこと。

 

人間界へと送り込まれたルアンはレテラスと共に人間界を旅して回った。

ルアンは”あらゆるものをなおす力”を持っており、いく先々で人間の病や壊れた建物の修復、廃れた自然の復活などなおせるものは全てなおし、人間界のために力を使った。

それと同時に、ルアンが認めた優秀な人間たちにルアンの持つ力を分け与えた。

100年が過ぎた頃、人間界での旅も終わりを迎え、最終的にたどり着いたのがこの森だった。それが200年前のこと。

ルアンはレテラスと共にこの森で暮らすことを決め、旅の疲れを癒すようにのんびりと暮らしていた。

そこで現れたのが、シーフォス村の最初の村長になる”リガロ”だった。この森に迷い込んでしまったらしい。

ルアンはリガロと意気投合、一緒に暮らすこととなった。リガロは真面目で働き者、そんな姿を見てルアンはだんだんと心惹かれていく。

その後、ルアンとリガロの間に子供が生まれ、その頃から徐々に村人が増え始めていった。

村人が増え、ある程度村が安定した頃、ルアンはレテラスとリガロに言う。

ルアンー「この村はあなたたちに任せます。私にはまだやることがある。」

そういってルアンはシーフォス村を離れた。

ルアンが離れてからの200年、ルアンがどこで何をしているかはレテラスも知らない。

レテラスはただ、ルアンの言葉を守り、シーフォス村を見守っていたと言うことなのだ。

レテラスー「…これが私が知っている全てよ。私は主君であるルアンの言葉をずっと守っているの。」

イルたちはレテラスの話を聞いて、イルが生まれる前に天界で神殺しの大きな事件があったと言うことやレテラスの主君であるルアンが追放されたこと、ルアンが人間界でビルたちのように力を分け与えた人間がいたことを知った。

レテラスの話にイルたち3人は固唾を吞んだ。そして、ビルが言う。

ビルー「話がすごすぎて全くついていけない…。」

ビルの言葉にライデンも同意したように頷く。そして、レテラスが言う。

レテラスー「人間であるあなたたちには想像もつかない話かもしれないわね。」

レテラスは続けてイルに言う。

レテラスー「イル、私がこの話をしたのはイルにルアン様を探し出して、ルアン様が言っていた”やるべきこと”に協力して欲しいと思ったからなの。これは、神であるあなたにしかお願いできないこと。」

レテラスはそう言うとゆっくりと頭を下げた。その様子を見たイルは言う。

イルー「(生まれる前の天界がそんなことになっていたとは…。)話してくれてありがとう。でも、その頼みは聞けない。」

イルの言葉にレテラスが驚いたように言う。

レテラスー「え、なんで!?なんで聞いてくれないのよ!?」

レテラスの問いに答える。

イルー「レテラスの願いをかなえられるほど暇じゃないんだよ。やることはたくさんあるんだ。」

イルが続ける。

イルー「…でも、レテラスがついてくるならその願いも叶えられるんじゃないの?」

イルの言葉にレテラスは言う。

レテラスー「ついていきたいけど、私はルアン様にこの村を守るように言われているから…。」

レテラスの言葉にイルが言う。

イルー「…もういいんじゃないかな?村も大きくなって、村人たちも幸せに暮らしているし、もうレテラスがいなくても大丈夫だと思う。それはレテラスも思っていることなんじゃない?」

イルの言葉にレテラスの心が揺らいでいる。イルが続ける。

イルー「…迷っているなら村を見に行こうよ!」

イルの問いかけにレテラスは悩んだ挙句、ゆっくりと頷いた。

イルたちはレテラスと共にシーフォス村へ戻ることとなった。ビルが単純な疑問をレテラスに問いかける。

ビルー「色々話していてレテラスが本物であることはわかったんだけど、噂に聞く”犬のような身なりをしていて、体は白く、たてがみを持ち、9本の尻尾がある〜”って言うのは何かの間違いだったのか?」

ビルの言葉にレテラスが答えるようにその姿に変身し言う。

レテラスー「それは本当よ。私は自由に人間の姿と神獣の姿になることができるの。こんな感じでね。」

神獣の姿になったレテラスはとてつもなく大きかった。その大きさは全長4m、高さは2mにもなる。

その姿を見た3人は驚く。そしてビルが言う。

ビルー「すっげー!!めちゃくちゃかっこいいな!!!」

ビルが興奮しているところでレテラスが言う。

レテラスー「私はこの姿になれば人を乗せて空を飛ぶことができるの。もちろん人間の姿でも空を飛べるけどね。」

レテラスが続ける。

レテラスそれだけじゃなくって、時空も越えられるのよ!いわゆる瞬間移動ってやつ?行ったことのある場所だけだけどね。」

レテラスの話を聞いて3人は神獣であることを理解した。

レテラスとの話は終わり、帰りはレテラスに乗って時空を移動し帰ることになった。そして、一瞬でシーフォス村へ着く。

シーフォス村へ入る前にレテラスは再度人間の姿へと変身。イルたちと共に村へ入る。

村を入りレテラスは周囲を見回して言う。

レテラスー「こんなにも大きくなっていたんだ…。」

レテラスの言葉にビルが言う。

ビルー「なんだ、村を守っていたのに村を見たことなかったのか。」

ビルの問いかけにレテラスが答える。

レテラスー「…うん。こんなにじっくり見るのは200年ぶり。」

そう言ってレテラスはかつての記憶と照らし合わせるように村を見て回る。

色々とみて回る中で、何かを感じたように村長の住んでいる家の前で立ち止まった。

すると家から村長のリキが出てきた。レテラスの頭の中でリキとリガロが重なり思わず言う。

レテラスー「…リガロ…。」

レテラスの言葉にリキが笑顔で答える。

リキー「私はリキですよ。リガロは私の先祖ですがね。」

リキの言葉にレテラスはリガロの面影を見た理由を理解した。レテラスが言う。

レテラスー「そうだったの、ごめんなさい。…随分と若いけど、もしかしてあなたがこの村の長なの?」

不思議な質問をしてくる女の子だなと思いながら、リキは丁寧にまた力強く答える。

リキー「そうですよ。まだまだ村長と呼ぶにはふさわしくないかもしれませんが、私も先代と同じように精一杯村長の役目を果たし、いつの日かみなから認められるように頑張るつもりなんですよ!」

リキの目はまっすぐで真剣だった。かつてのリガロと同じように。その様子を見てレテラスが小さな声で言う。

レテラスー「イルの言う通りかもしれない…。」

レテラスの声が聞き取れなかったリキが聞き返すが、被せるようにレテラスが言う。

リキー「ん、なんです…」

レテラスー「いいの!認められる村長になるために頑張ってね!!」

レテラスの励ましに一瞬不思議そうな顔をするが、笑顔で答える。

リキー「はい!」

その後も村の様子を見て回る。村を見終わり、レテラスがイルに言う。

レテラスー「イルの言う通り、もうこの村に私は必要ないみたい。だから…。あの…その…、、」

レテラスが言いずらそうにしているのを察してイルが言う。

イルー「…心は決まったみたいだね!レテラスも一緒に行こう。ルアンを探すためにね!」

イルの言葉にレテラスは嬉しそうに答える。

レテラスー「うん!」

こうして神獣レテラスがイルたちの仲間になった。

 

<その後の会話>

レテラスが仲間になり、ビルが唐突に言う。

ビルー「レテラスが仲間になったのはいいんだけど、男みたいな名前だから呼びやすくしねーか?」

ビルの言葉にレテラスがキレ気味で言う。

レテラスー「この名前はルアン様にもらった大切な名前なんだ!しばくぞ、カスが。」

突発的な感情の変化にイルたちは震え上がる。が、その後レテラスが笑顔で言う。

レテラスー「と言っても、呼びやすい方がいいわよね。じゃあ、これからは私のことをレーラって呼んで!」

恐怖を感じながらもイルたちはレテラスの言葉に頷いた。

レテラスはイルたちからレーラと呼ばれるようになった。

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