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誕生した10人のミリコス(神の子)たちにテオスは言う。
テオスー「我が子たちよ。お主らには私の力の一部を授けた。その力を使い、混沌とした世界を正し、戦乱のない未来へと人間達を導くのだ。」
そう言うとテオスは10人のミリコスたちを人間界へと転送した。
そして、テオスが言う。
テオスー「これで、人間界の秩序が再び保たれることを祈ろうー」
人間界へと送り込まれた10人のミリコスたちは、世界中に散らばり各々が”人間界の秩序を正す”というテオスの言伝を遂行するべく動き出す。
<リニツィオルーチェ王国>
天空から大きな光が地上へと降り注いだ。場所はリニツィオルーチェ王国付近だ。
リニツィオルーチェ王国の国民たちー「なんだ?なんの光なんだ!?」
リニツィオルーチェ王国の国民たちはその光が消えるまで呆然としていた。しばらくすると、何事もなかったように光は消えた。
リニツィオルーチェ王国の国民たちー「今のはなんだったんだ…?」
<リニツィオルーチェ王国郊外>
光が地上に降りた頃、1人の神が人間界へと降り立った。
神の名は”イル”。10番目に生まれたミリコスだ。
イルー「……..。あと1分着くのが遅れていたらゲロで虹ができるところだったぞ…。うぅ、気持ち悪い…。親父め、なんて事しやがる。」
イルは言った。
その後、イルは辺りを見回す。数十分前に生まれたイルは、当然人間界を見るのは初めて。辺りには目新しいものばかりが広がっている。
※イルには人間の持っている感情は全て持っている。もちろん好奇心も。また、誕生する際に歳相応の知識も持っているため、それぞれなんであるかは理解できている。
豊かな緑とコバルトブルーの空。イルは興味津々である。そして、いるは言った。
イルー「木に、空に、、太陽!本当に人間界に来れたんだ…。」
イルは大変感激している。同時にこんなことも…。
イルー「生まれたばかりだってのに親父がなんか喋ってこっちが言葉を発する間も無く転送されて、生まれてくるときに必要な情報を頭に入れられてて…。そんでもって、人間界に降りて…忙しい。でも今どんな状況になっているのか理解できている自分が悔しい…。」
ここまでの出来事に悔しさを滲ませている。
テオスから生まれた10人のミリコスたちにはすでに”人間界の秩序を正す”上で必要な情報は全て知識として入れ込まれているため、大抵のことは理解できる。もちろん、今までの出来事も全部。
イルー「っと、そんなことを言っている場合じゃない!俺たちは人間を導く存在なんだ。ゆっくりしてたらにいちゃんたちに先をこされちゃう。」
イルは続けていった。
イルー「まずは、人間たちが住む町に行かないとな。」
イルは、人間たちの住む町を探し、歩いていった。これが、イルが初めて人間界に降り立った時の様子である。
イルー「….どっちに行けばいいんだ?」

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