イルのみちびき

イルのみちびき18話〜シーフォス村と洞窟に住まう魔物の関係〜

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イルが課した条件を守りつつも、カリヴァイノシシとドロフォニアベアを狩ったビルとライデン。

イルの特訓はその日から少しずつデフェロン王国へと歩みを進めながらも毎日行われた。1週間が経った頃には、条件を課した状態でも難なく狩りをこなせるようになり、特訓の成果が現れ始めていた。

そして、ちょうどそのタイミングでデフェロン王国手前の”魔物が住まう洞窟”があると言われている”シーフォス村”に到着した。

ビルが言う。

ビルー「こんな森の奥地に村が….!しかも結構人がいそうだな。」

ビルの言葉にライデンが言う。

ライデンー「この村は何度かきたことがあるが、その時は村全体でだいたい50〜70人ってところだった。周囲には食料となる動物がたくさん取れるし、川辺にも近いから水の確保もできるから村で生活する分には特に支障はなかった印象だが、問題は…。」

話の最後、顔をしかめながら言う。きっと近くの洞窟に住まうと言われている魔物のことを思ってのことだろう。

少々の沈黙があり、イルが言う。

イルー「魔物には興味がある。この村で聞き込みをして情報を集めよう。」

そう言って3人は村へ入っていった。

 

<シーフォス村>

シーフォス村はリニツィオルーチェ王国から歩いて5日(イルたちはゆっくり進んでいたので1週間かかった)、先のデフェロン王国からは1週間の場所にある小さな村だ。人口は約150人で周りは大きな山々に囲まれ、村は山々のちょうど麓あたりに位置する。村の周りは周囲300mほどひらけている。

シーフォス村へと入った3人に村人の一人が声を掛ける。

村人1ー「こんな小さな村に客人とは珍しい。あんちゃんたち、旅人か?」

村人の質問にライデンが答える。

ライデンー「まぁ、そんなところだ。」

その後ライデンがあたりを見回し続ける。

ライデンー「私は以前もこの村にきたことがあるが、その時よりもずいぶんと人口が増えたな。移住者が多いのか?」

ライデンの問いかけに村人が答える。

村人1ー「この村は初めてじゃないのか!以前の村を知っていたら確かにこれだけ人口が増えたらきになるよな。」

村人は続ける。

村人1ー「あんちゃんの言う通り、増えた人口分はだいたいデフェロン王国から移住してきた人たちだ。王国で生活できなくて、こっちに流れ着いてきた人たちをこの村で引き取ってたらこんだけ増えたってわけだ。」

村人の発言にイルとビルは同じようなことがあったオークールソー村のことを思い出す。村人がさらに続ける。

村人1ー「まぁ、このくらいの人数なら資源に困ることもないし問題ないんだけどな。…長々と話しちまったが、この村にいる間はゆっくりしていくといい。俺はこの村にずっと住んでるからわからないことがあればいつでも質問してくれよな。」

そう言うと村人は去っていった。イルがボソッと言う。

イルー「デフェロン王国の移住者か…。」

しばらく村を散策したのち、暗くなってきたためこの日は宿で休むことにした。

イルがさっきの村人の発言を聞いてライデンに疑問をぶつける。

イルー「ライデン、さっきデフェロン王国の人間がこの村に移住しているといっていたけど、そんなに生活するのが大変な国なのか?」

イルの質問にライデンが答える。

ライデンー「いや、生活していくのは決して難しい国ではない、むしろどの国よりも快適だ。だが、それは富裕層の話。国王様も言っていたが、デフェロン王国では激しい貧富の差が生まれ、富裕層と貧困層の2極化が進んでいる。俺が見た限り、貧困層にとってはどの国や村よりも生活していくのが難しい国だな。」

ライデンの言葉にイルは納得した。さらにライデンが続ける。

ライデンー「ただ、それは俺が行った3年前の話だ。超先進国家と呼ばれるデフェロン王国なら、この3年でさらに内情が変化しているに違いない。俺は、デフェロン王国について聞き込みをしてみるのもありだと思う。」

ライデンの意見にイルは賛成した。イルが言う。

イルー「俺もライデンの意見に賛成だ。デフェロン王国に行く前にある程度内情が知れるならそれに越したことはないからね。」

そして、イルはビルとライデンに言う。

イルー「そしたら、明日はデフェロン王国と魔物についての聞き込みを進めよう。デフェロン王国はライデンが魔物については俺とビルで!」

イルの言葉に2人が返事をする。

ビルー「おう!」

ライデンー「おうよ!」

そして、この日は就寝した。

 

翌朝、3人は早速村人たちにデフェロン王国のこと、洞窟に住まう魔物のことについて聞いて回った。

ライデンが担当するデフェロン王国についてはすぐに有益な情報を得ることができた。

一方のイルとビルは…。イルが言う。

イルー「村の言い伝えなのであれば、村長に聞くのが一番早い。村長を訪ねてみよう。」

イルの提案にビルが答える。

ビルー「そうだな、村長のところへ行こう!」

イルたちは魔物の情報を集めるために村長のところへと向かった。

 

<村長への聞き込み>

二人は村長を尋ねる。村長は30歳ほどの若い男性であった。ビルが言う。

ビルー「あなたが…シーフォス村の村長さん?」

ビルの質問に村長が答える。

村長ー「そうですよ。つい最近村長になりましてまだ村長の尊厳はありませんが…。」

村長事情を聞いてビルたちは納得した様子。イルが本題に入る。

イルー「村長さん、早速だけど”洞窟に住まう魔物”について話を聞かせてくれるかな?」

イルの言葉に近くにいた老人が口を開く。

老人ー「…”洞窟に住まう魔物”か…。お主、それを知ってどうする?」

老人の質問にイルが答える。

イルー「気になることがあるから、話の内容によっては確かめに行こうと思う。」

イルの言葉に老人は驚いた顔をしたが、真剣な顔をして魔物について知っていることを話し始めた。

老人(フォリオ)ー「私は少し前までこの村の村長をしていた”フォリオ”じゃ。そして、こやつが私の息子の”リキ”。これからわしが話すことは代々言い伝えられてきた話じゃが聞いてくれ。」

フォリオが続ける。

フォリオー「この村ができたのは今から200年以上も前の話。一人の神がこの地に移り住み、生活し始めたと言う。その神には”レテラス”と呼ばれる神獣を連れていた。レテラスは犬のような身なりをしており、体は白く、たてがみを持ち、9本の尻尾を持つまさしく神獣。人語も操るとも言われている。」

フォリオー「その神とレテラスがしばらく生活をしていると、ここに一人の人間がたどり着く。その人間はわしの先祖にあたる”リガロ”。ここを村として築き上げた人物じゃ。神はリガロをたいそう気に入ったようで、この村をレテラスと共にリガロに任せ、神はこの地を去ったと言う。リガロとレテラスの頑張りにより、村人は増え、リガロが生き絶える頃には15人ほどの村人がいたとか。」

フォリオー「リガロが死んだ後、レテラスは村から姿を消したが、村の危機には度々姿を表し、危機を救った。そこから、レテラスはこの村で今でも言い伝えとして語り継がれている。実際に確かめた訳ではないが、ある洞窟からレテラスが出てくるのを見たと言う噂が広まったことから”洞窟に住まう魔物”という言葉で話されるようになったのじゃ。」

フォリオが”洞窟に住まう魔物”について話し終えた。イルは終始真剣な顔をしながらフォリオの話を聞いていた。イルが言う。

イルー「…話してくれてありがとう、フォリオ。」

そう言うとイルはフォリオたちの元から去っていく。イルが去っていくのを見てビルは慌ててついていく。最後にフォリオがイルに言う。

フォリオー「この村では守り神のように言い伝えられてきているが、レテラスの真実を知るものはもうこの世にはいない。洞窟に向かうのであればくれぐれも気をつけるのじゃぞ。」

フォリオの言葉を聞いて、イルが微笑みかけながら言う。

イルー「ありがとう。」

イルたちは”洞窟に住まう魔物”に関する貴重な情報を得るのであった。

その後、イルたちは複数の村人へ洞窟の場所を聞き出し、正確ではないが大まかな場所を突き止めた。

 

二人がホテルに帰るとすでにライデンが聞き込みを終えていた。ライデンが言う。

ライデンー「イル、ビル!帰ってきたか!」

ライデンは嬉しそうに言う。イルが聞く。

イルー「ライデン、デフェロン王国に関していい情報は聞けた?」

イルの問いかけに待ってましたと言わんばかりにライデンが答える。

ライデンー「あぁ、聞けたぜ!まず、デフェロン王国の現状は俺が行った3年前とは比べ物にならないほど2極化が進んでいるようだ。最近までデフェロン王国に住んでいた人間が言うに貧困層は家に住むことすらできないらしい。食事も富裕層の廃棄物以外は口にできないと…。逆に富裕層は豪邸を構え、何一つ困ることなく優雅に生活しているらしい。これが2極化に関する話だな。」

ライデンが続ける。

ライデンー「他には、デフェロン王国の技術について。かなり興味深かったのが武器に力を込める技術を開発したとか。人間に力を込める技術なんかも開発しているとかしてないとかって噂もあるみたいだぜ。」

ライデンー「あと、最近この国の行政が大きく変わったらしく、噂では裏に何か強大な力が関わっているんじゃないかって。…俺の聞き込みはここまでだ!」

ライデンの話は実に興味深く、ビルは目を輝かせ、イルは人間の技術がもうここまで進んでいるのかと驚いた。

圧倒的な技術力を持つデフェロン王国や裏でデフェロン王国を操る力…。様々な情報と噂を得てきたライデンに興奮した様子でビルが言う。

ビルー「デフェロン王国ってそんなにすげーのか!?やっベーいくのが楽しみになってきたぁ!!!」

ビルに同調して冷静な雰囲気でイルが言う。

イルー「確かに、デフェロン王国…少し興味深い国なのかもしれないね。」

デフェロン王国について一通りの情報交換をしたところでイルたちは村長から聞いた”洞窟に住まう魔物”についての話をライデンに共有した。

その後、村人から聞き込んだ洞窟のありかに関する情報を元に、明日”洞窟に住まう魔物”を探し、出発することが決定した。

イルのみちびき19話を読む!

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