イルのみちびき

イルのみちびき10話〜王豹変の謎〜

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3人は火事現場まで走っていく。ホテルからだいたい15分ほど走ったところで現場に到着した。3人が予想していた通り、クラムが最後に紹介してくれた国を追放された人たちが住む路地裏だ。

ビルたちは路地裏の住人たちに呼びかける。

ビルー「みんな、大丈夫か?」

住人たちがあちこちで助けを求めている。ビルとユウはイルからもらった力を使って瓦礫をどかしながら住人たちを助けていく。

そのとき、住人の叫び声が。

路地人4(女)ー「キャァァァ!」

声のあった方にビルとユウが駆け出す。そこにいたのはオークールソー村を襲ったときに群を指揮していたファスティムがいた。周りにはすでに斬られたであろう住人たちが苦しそうにしている。そして、そのファスティムがいままさに女の子に斬りかかろうとしている。

ファスティムー「無力な者たちよ。力がないからいけないのだ。せめてもの救いとして楽に殺してやろう。」

ファスティムが剣を下ろしたタイミングでユウがすごいスピードでその刀を止めに入る。そしてユウがビルに言う。

ユウー「ビル!こいつは俺に任せてくれ、早く後ろの子を!」

ビルはは頷き、ユウに言われた通り後ろの子を助けに入り安全な場所へと急ぐ。ユウとファスティムは一度体制を整えるために剣を弾き、戦闘体制に入る。そして、ユウの戦う姿勢を見たファスティムが言う。

ファスティムー「なんだお前は。私と戦うつもりか?」

ファスティムの言葉にユウは反応し気持ちを高ぶらせながら答える。

ユウー「当たり前だ。オークールソー村村のみんなのために俺がここでお前を討つ!」

ファスティムは不思議そうな顔をしたが、その後思い出したように言った。

ファスティムー「…オークールソー村…。あぁ、あの村か。俺に恨みがあるってことはお前、あの村の生き残りか。」

ファスティムの言葉にさらに感情を高ぶらせユウが言う。

ユウー「あの村だと…。ふざけるなっ!お前らの身勝手な理由で大勢が死んだんだぞ!」

ユウの言葉に対し、ファスティムがさらに答える。

ファスティムー「俺は王の命令に従ったまでだ。それに小さな村の一つや二つなくなったところで何も変わりはしないんだよ!」

ファスティムの言葉に苛立ちを隠せないユウ。感情的に斬りかかる。その隙をファスティムは見逃さなかった。

ファスティムー「隙あり、あばよ哀れなザコよ。」

ファスティムはそう言いながらユウを切りつける。そのとき、ユウとファスティムの間にビルが入り、ファスティムの剣を止める。そして、ビルがユウに言う。

ビルー「馬鹿野郎!ユウ、お前村のみんなにもらった命を無駄にするつもりなのか!?」

ビルの言葉に冷静さを取り戻したユウ。そんなとき、部下と思わしき人間がファスティムを呼ぶ。

部下ー「ファスティム様、指示通り、全ての建物に火を付け終わりました。」

その言葉を聞いたファスティムは部下に指示を出す。

ファスティムー「任務完了だ、引き上げるぞ!」

部下は頭を下げて言う。

部下ー「はっ!」

そしてファスティムはユウとビルに言う。

ファスティムー「残念だが戦いはここまでだ。もし機会があればまた戦ってやってもいいぞ、お前の村の復讐のために、な。」

ファスティムの言葉にユウとビルが反応する。

ユウ・ビルー「待て!」

ユウとビルがファスティムを追おうとしたところをイルが止めながら言う。

イルー「ユウ!ビル!!今はそいつを追うよりも住民の保護が最優先だ、早く来い!」

イルの呼びかけに二人は高ぶる感情を抑え、住民の保護に戻る。イルたちの素早い対応により一部の住民こそ軽傷を追ったものの、全員無事だった。

しかし、住んでいた場所が全て焼けくずれ、人が住める状態ではなくなってしまった…。イルがあたりを見回しながら言う。

イルー「これが国の指示でやることなのか…。」

そう言っていると路地裏にクラムが息を切らしながらやってきた。クラムが言う。

クラムー「….こ、これは…。」

クラムが路地裏の様子を見回す。動揺を隠せない様子だ。そして、泣き崩れながら住民たちに言う。

クラムー「みんな、本当にごめんなさい。ごめんなさい…。」

泣き崩れるクラムの姿にみんなは優しく声をかける。クラムは次第に落ち着きを取り戻した。クラムにイルが言う。

イルー「クラム、ここを燃やすことは知っていたのか?」

クラムが答える。

クラムー「….いいえ。街に出て、噂で聞いて、信じたくなかったけど、気づいたらここに向かって走っていたの。」

そう答えるとクラムは再び泣き出してしまった。ユウが言う。

ユウー「幸い死者は出てない。安心しろ。」

ユウがそう言うとクラムはゆっくりと頷いた。少々の沈黙の後、イルがクラムに言う。

イルー「昨日の話で王が突然豹変したって話が引っかかっているんだけど、もう一度王に会えないかな?」

イルの質問を不思議に思ったが、何か考えがあるんだと思いクラムが答える。

クラムー「…えぇ、大丈夫よ。」

そう言うと、イルたちは早々に王宮へと向かった。

 

<王の間>

王宮へ着き、王の間へと入っていく。

入ってきた4人を見て驚いた顔をしながら王は言う。

インナウ・リニツィオルーチェ12世(王)ー「おぉ、お主たちは昨日の。忙しいのだが、いかようか?」

王の質問に対してイルはいつも以上に真剣な顔をして言う。

イルー「昨晩火事があったのはご存知ですか?」

イルの質問に真剣な顔をして王が答える。

インナウ・リニツィオルーチェ12世(王)ー「あぁ、もちろんだ。それがどうかしたのか?」

王は不思議そうな顔をしながら答える。イルは続ける。

イルー「そうですか。大きな火事だったもので早めにお伝えしようかと。それでは失礼します。」

そう言うとイルは王の間から出ていく。ビル、ユウ、クラムは不思議そうな顔をして跡を追う。その様子を王はじっと見つめる。

インナウ・リニツィオルーチェ12世(王)ー「….。」

 

4人は王宮を出てひとまず路地裏へ戻った。ビルは我慢できずにイルに問う。

ビルー「イル、なんで王とあったんだ?あんなこと、本人が計画してたんだから知ってるに決まってんだろ?」

ビルの質問にイルが答える。

イルー「そんなことはわかってるよ。俺は単純に王をじっくり見たかったんだ。それでわかったことをお前たちに伝えるからしっかり聞いておいてくれ。」

いつも以上に真剣な顔をしているイルに緊張感を漂わせながら3人は頷く。

イルー「王は”悪魔”に操られている。」

イルの発言に情報の整理が追いつかない3人。イルは続ける。

イルー「俺たちのような神はもちろん、悪魔や特殊な力を持っている生物にはオーラがある。そして、その色は個々で微妙に違ってくるんだけど、ほとんど変わらないのが悪魔や邪神なんだ。」

イルがさらに続ける。

イルー「そして、悪魔や邪神のオーラは真っ黒。そのオーラがかすかに王から見えた。」

イルの話を聞き、クラムが言う。

クラムー「父上が悪魔に操られている…。では、その悪魔を父上から引き離せば今までの父上に戻ると言うことですか?」

クラムの話を聞いてイルは頷く。その話をビルは言う。

ビルー「そうとわかればすぐに悪魔を倒しに行こう!」

そういって飛び出そうとするビルをイルが止める。そして、イルが話を続ける。

イルー「俺が王に触れながら力を流し込めば悪魔は引き剥がせる。だけど、その悪魔に勝てるかが問題なんだ。ビルとユウは俺の力をコントロールできるようになったけど実戦経験が少な過ぎる。」

イルが頭を悩ませているとクラムが言う。

クラムー「私も戦います。」

3人はまさかの言葉に目を丸くして驚いた。ビルが言う。

ビルー「何を…。悪魔だぞ、俺たちでも勝てないかもしれないのにクラムが…。」

ちょっと下に見るビルに対して4人の話を聞いていた路地人が言う。

路地人5ー「クラム様は本当にお強いですよ。元王国軍大将の私、”ライデン”が言うのですから間違いありません。」

横槍をさしたこのライデンと言う男は追放されるつい最近まで軍大将を任されていたこの国で最強の男である。他の住人と同じように家族を人質に取られ、追放されたところをクラムに助けられた。

そんなライデンが続ける。

ライデンー「クラム様は私がよく稽古をつけておりました。当時からセンスはピカイチ。私が軍大将の座から降りる頃には相当にお力をつけておりましたよ。」

ライデンの言葉を聞き、ビルとユウは複雑そうな顔をしていた。

イルが言う。

イルー「なるほど、わかった。人手は多い方がいい。クラム、それとライデン、2人も戦力としてカウントする。それでいいか?」

イルの言葉に全員が頷く。そして、イルが言う。

イルー「いい感じに役者が揃ったところで悪魔討伐の作戦会議を始めよう!」

イルを中心とした悪魔討伐作戦会議が始まった。

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